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Author:翼の人
拙い過去作や新作を
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オリジナル 『じゅんぶらツクモガミ』  -壱神-

さて、みなさん翼の人ですよー。


毎度毎度更新するときに「十色」だと

なんかそれ専門になってしまいそうな感じがしたり

書く方は書く方で気分転換に何か書きたかったりするので

今回は誰も期待して待っていない新作をお届けすることにしました。


今作のタイトルは「じゅんぶらツクモガミ」

ほぼタイトル通りな展開です。

6月とかツクモガミさんとかを題材に選んでみました。

本当なら短編で1回でずぱっと終わらせる予定だったんですが

これがまぁ考えてるうちに短編じゃ終わらんじゃないということになって

新作という形で「十色」と同時進行で書くことになりました。

大丈夫大丈夫、こっちはキャラとかそんな登場させないので

別にごっちゃになることなんて、無いですわよ!


興味がある人だけ、さっそく本編をどぞ!



------



5月も終わりにさしかかり、6月を迎えようとしている。

6月は嫌いだ。湿度が高くて、不快。

雨の日が多くて、なかなか晴れてくれない。

晴れても、どこかじめじめしていて一年の中で一番不快だ。

「6月なんて無くなってしまえばいいのに」

この時期になると、いつもそうだ。

南方のほうでは、すでに梅雨に入っているようだが

うちの地域は、これからが本番。

世間では、空梅雨になってしまうと

色々と深刻らしいが、自分にとっては好都合だ。

とにかく、梅雨が無ければいい。

「北の方にでも引っ越した方がいいかなぁ」

俺の名前は、住ノ江涼。

住ノ江が名字で涼が名前だ。

たまに、スミノ エリとか読む奴がいるから困る。

最近は変わった名前を我が子に付けるのが普通になってしまったので

仕方ないと妥協しようとは思うのだが、考えてみろ。

スミノは良いとして、江と涼で"えり"ってのは

いくらなんでも酷いだろ。

読もうと思えば、読めるかもしれないけどさ?

これはひどい。

名字が漢字三文字で名前が漢字一文字だと

こういう誤解が生まれるのは自分だけなのだろうか。


今日も買い物を済ませて、家に帰る。

俺はフリーのライターだ。

どこにも所属はしていないが、事実上の所属場所みたいなものはある。

とあるゲームブランドにシナリオを提供して生計を立てている。

おかげさまでそれなりに売れ行きがいいので、決算の時のボーナス収入は

なかなかだ。

「さて、今日はちょっと豪華に刺身だ」

目立って収入があったわけでは無いが

月に1度,2度はいつもよりリッチな晩飯にするのは

俺の中での決まり事だ。


家のかぎを開けて、部屋に入る。

「一人身っていいなぁ」

周りの友人は、結婚をしてしまっているが

自分は、願望が無い。

すごく充実しているというか、まったり生活してければ文句は無いのだ。

パソコンの電源を入れ、メールチェックをする。

お仕事要請のメールやメルマガなど

複数のメールがある中、結婚やら何やらとタイトルに付けた

メールもあった。

「結婚ねぇ…」

なんだかんだ、よろしい歳なのだが

相手もいないもので。

それに、一人が楽しいのだ。

こう、もっとドカンと!

私と結婚しませんか!?みたいなフラグを・・・

っと、こういう仕事をしていると、ついつい

そういうことを考えてしまう。

「あたしと、じゅーんぶらいどしませんかっ!?」

なんだ、このメールはボイス付きなのか‥・。

どれだけ結婚を推したいんだ。人によっちゃ

結構なプレッシャーにもなってて

人生関わってくるようなものに、ホイホイと手を出すんじゃない。

「あたしと、じゅーんぶらいどしませんかっ!?」

しつこい。メールを開いている間は流れるってのか?

いやはや、しつこい。

メールをゴミ箱へ移動して、次のメールを見る。

「あたしと、じゅーんぶらいどしませんか!?」

「えええい、うるさいわ!!ゴミ箱じゃダメなのかっ!」

削除ボタンを押して、ゴミ箱からも消した。

「最近のメルマガはしつこいなぁ」

色々とハイテクな昨今の世の中。

一度開くと、消すまで黙ってくれないのは

迷惑メールの神髄とも言えるだろう。

しかしまぁ、こういうのをネタにしてみるってのも良いかもしれない。

「あーたーしーと、じゅーんぶーらーいーどしーまーせーんーかー!?」

「どぅわー!!」

ゴミ箱から消してすっかり安心していたところに

声が聞こえて驚いた。

後ろから聞こえたので、おそるおそる後ろを振り返ってみると

見たこともない女の子が立っていた。

子供では無いのだが、そこまで大人という程でも無い。

身長は、160cmあるか無いかくらいだろう。

「えーっと、どちら様で?」

「いつも、大切に使ってくれてありがとう。

あなたのPCの姫島小夏です」

その日、目の前に現れた女の子は、俺のPCの姫島小夏だと言い張った。

「そのネタ採用!」

「ちょっと待ってください!」

「・・・なにか?」

「驚かないんですか?あなたのPCが女の子になったんですよ?」

「うん、だからそのネタ採用!原稿代は、おすそわけするからさ」

「だから、そうじゃなくて!」

「いやー良いネタをありがとう!」

「あ、あのですねー・・・」

俺はさっそくフレッシュなネタを題材にキーボードをカタカタと押し始めた。


「人の話をちゃんと聞いてください!」

女の子がそう言うと、パソコンの電源が落ちた。

「・・・ひっひっ・・・人がせっかく・・・

目の前で起きてる謎の女の子登場の現実から逃避しようと

・・・必死で・・・逃げようとしてい・・・たのに!

君はいったい誰なんだぁぁぁぁ!!」


--------


「さて、君はいったい何者なんだ?」

「あなたのパソコンから生まれたツクモガミの姫島小夏です」

「・・・ツクモガミって相当な年月の間、物を使うと宿るとか言われてるあれか?」

「そうです、長い間愛用してくれているこのパソコンに私が宿ったのです」

「でもよ、ツクモガミって実体化するのか?」

「若い頃には実体化できるんですが、月日が流れていくうちに

実体化できなくなります」

「んー…人間でいう老いみたいな?」

「そうです。でも、ツクモガミに死はありません」

姫島小夏は、愛用のパソコンを指さして解説してくれる。

正直、信じがたい話なんだが近所のちょっと頭のおかしい女の子が

家に侵入した様子でも無い。むしろ、こんなおかしな事を

真面目に解説されてしまって、妙に説得力がある。

そして、オカルトチックな事を真面目に解説されて

半ば笑いをこらえるのがしんどい。

「はて、ツクモガミさん、その効能とは」

「幸運をもたらします」

「自分で言うのか…」

だいたいどんな幸運をもたらしてくれるのかは

予想がついたが、一応聞いてみることにした。

「で、自分へどんな幸運を」

「あなたと結婚して、子供を作り家庭を築ける幸運をもたらします」

「そうですか、ではツクモガミ様、世の中には結婚したい男性は

山ほどいると思いますので、ここからは、お引き取りください」

「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」

「だいたい、ツクモガミって100年くらい使わないと宿らんだろ

このパソコン、まだ5年くらいだぞ」

「現代のツクモガミは、5年使ってもらえれば宿るのです」

「えらく安い神様になったな・・・」

「時代の流れです」

キリッとした顔で、時代の流れだと断言されてしまっては

もう言葉が見つからない。

「だいたい、そのくらいで宿るんだったら、この世の中

相当な数、ツクモガミがいるんじゃないのか?」

そう目の前にいる自称ツクモガミさんに聞いてみると

急に表情が暗くなり語り出した。

「いえ・・・便利な世の中になって・・・相当なスピードで

いろんなものが進化を遂げています。その時その時

先端のものを手に入れようとする人々が多いので

同じものを5年6年使ってくれる人って

なかなかいないのです。今では・・・もう」

ツクモガミという存在は、いろんなものを長年使ってほしい

という思いも込められて、そういう概念が存在しているのかもしれない。

俺には、すぐ様々な機器を買い替えようとする人の気がしれない。

そりゃ、時代の先端をいく機器を持っているという事は

便利でありそれなりのステータスにもなるだろう。

だからといって、新しいのが出ればすぐ金にものを言わせ

買い変える言動は許せないのだ。


「そ、そんな事よりスミノエリさん、わたしとじゅーんぶらいどしましょ!」

「・・・お、お前なぁ!仮にも夫しようとしてる人の名前くらい

ちゃんと覚えろ!」

「住ノ江涼・・・す、スミノエリさんでは無いのですか!?」

「俺は、スミノエ リョウ!」

「あ、あらー・・・ま、まぁどっちでも大差ないですよ!」

「大差あるわ!だいたい俺は6月が大嫌いなんだ。

ジューンブライドなんて信じられんわ」


こいつに付き合っていると、人生を終えてしまいそうなので

再びパソコンの電源を入れて、執筆を始める。

「お仕事ですか?」

全力で無視をする。しかし妙なものが宿ってしまったものだ。

確かになぁ…長いこと物を使うってことはモットーなんだが

まさかこんなのが宿るなんて思うわけないだろう。

これからどうすればいいんだ?

悩んでみるが、まったく策が出てこない。

「ところで、ツクモガミさん」

「私の事は、小夏と呼んでください」

「そうか、小夏さん」

「なんでしょう」

「君はいったい、これからどうするんだ?」

「居座ります」

「い、居座るって…あのなぁ…」

当たり前かのように小夏は居座ると宣言した。

頭が痛い。どうしてこうなった。

「食事は?」

「3食お願いします」

なんとも厚かましい神様だ。

世の皆さん、ツクモガミを背負うと出費が増えるらしい。

拒否しようと思っても、結局飯を出そうとする俺は

意志が弱いのだろうか。

刺身は自分用しか買っていなかったため、ストックしておいた

レトルトカレーを差し出す。

てっきり、こういうレトルトものには疎いのかと思っていたが

レトルトカレーも刺身も普通に理解していた。

まったく、ツクモガミって一体何者なんだ。

カレーをもくもくと食べていて、刺身には目もくれていない。

さすがに遠慮というものだろうか。

だとしたら、刺身をちょっとあげても良い。

「刺身食うか?」

「わたし、生でも焼いていても、お魚嫌いなので。お肉が良いです」

「随分とエキゾチックなツクモガミだなぁ…」

「こういう類の神様だから、和食が基本なんて偏見です!」

「お、おう…そうか、すまん」

神様にも食事の好き嫌いがあるらしい。

目の前で起こっている常識では考えられないことだらけに

悩まされた1日はすごく長く感じた。



壱神 終


---------


どうだい、やっぱり短編で終わらせるには

ちょっと長いと思うんですよ。

だから複数話にしちゃった、てへっ♪

複数って言っても、十色みたいにめっちゃ長くなることは無いです。

次で終えられるかもしれないし、3話くらいまでいくかもしれないですしぃ。

なので、次回も続いちゃうじぇ。


さて、今作の題材はツクモガミという長い年月を使ったものに宿る

といわれている、日本古来のツクモガミというのを起用してみました。

主に幸運をもたらすと言われているようですが

今作に登場した「姫島小夏」は、その現代版のツクモガミさんのようです。


とか言いながら、書いているの自分なのですがががっ。


99年使ったものに宿ったりするとかそんな概念があるようですが

そんな古来の設定をスルーした、5年宿りのツクモガミさんは

ついこの間まで現役で使っていた携帯を眺めていたら

思いついたので、今回の作品にしてみました。

使い終えた青い携帯を眺めて

「…これツクモガミとか宿ってんじゃね、んなわけないけど」

みたいな。


まぁ、あんまし長いこと後書きしてもあれなので


キャラ設定でも。


☆住ノ江涼 Suminoe Ryo

本作の主人公。フリーのライターをしていて

主にゲームのシナリオを提供して生計を立てている。

何事も長く使うのをモットーに長年使う事になるであろう

様々な製品については、安さより性能・ブランドを選び

長持ちするものを選ぶ。

なお、スミノエリと呼ぶことはは禁句である。


★姫島小夏 Himeshima Konatsu

自称現代版のツクモガミ。住ノ江涼のPCに宿った。

涼に対し、ジューンブライドしませんかという誘いをするも

ことごとく断られている。

小夏自身が本当に涼の事が好きなのかは不明だが

他に行く場所もないため、涼の家に住みついた。

魚が嫌いの美少女神様。

HEIGHT 159cm B77 W59 H83
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